築年数の経過した家の外壁塗装を検討しているあなたは、きっと「外壁塗装をすれば雨漏りも直るのでは。」と考えているのではないでしょうか。
しかし、外壁塗装は雨漏りの予防には有効ですが、雨漏りを完全に直せないのです。
この記事では、外壁塗装だけでは雨漏りを直せない理由を具体的に説明し、雨漏り対策における外壁塗装の役割と、雨漏り発生時の適切な修理方法を解説していきます。
□外壁塗装だけでは雨漏りを直せない理由
外壁塗装は、外壁材の保護や美観の向上を目的としたもので、雨漏りの原因となる外壁のひび割れや穴を塞げません。
*外壁のひび割れや穴の原因
外壁のひび割れや穴は、経年劣化、地震や台風などの自然災害、施工不良など、さまざまな原因によって発生します。
*塗装だけでは塞げない
外壁塗装は、外壁材の表面に塗膜を形成することで、外壁材の劣化を遅らせ、雨水や紫外線から守る役割を果たします。
しかし、塗装だけでは、外壁のひび割れや穴を完全に塞ぐことはできません。
*雨漏り防止には補修が必須
外壁のひび割れや穴から雨水が侵入し、雨漏りが発生する場合は、塗装前に適切な補修を行う必要があります。
□外壁から雨漏りしたときの主な修理方法
外壁から雨漏りが発生した場合には、原因と状況に応じて適切な修理方法を選択する必要があります。
1:シーリング材の充填・打ち替え
シーリング材は、外壁材と外壁材の隙間、窓枠やサッシとの隙間などを埋めるための接着剤のようなものです。
シーリング材が劣化したり、ひび割れたりすると、そこから雨水が侵入し、雨漏りが発生することがあります。
シーリング材の充填・打ち替えは、雨漏りの原因となっているシーリング材を撤去し、新しいシーリング材で充填または打ち替える作業です。
2:サイディングの張り替え
サイディングは、外壁材の一種で、軽量で耐久性に優れていることから、多くの住宅で使用されています。
サイディングがひび割れたり、変形したりした場合には、シーリング材の充填だけでは補修が難しく、サイディングの張り替えが必要となる場合があります。
3:外壁の重ね張り(カバー工法)
外壁の重ね張り(カバー工法)は、既存の外壁材の上に新しい外壁材を重ねて張り付ける方法です。
外壁材が古くなっていたり、複数の雨漏りが見つかったりした場合に、効果的な補修方法です。
□まとめ
外壁塗装は雨漏りの予防には有効ですが、雨漏りを完全に直せません。
外壁のひび割れや穴から雨水が侵入し、雨漏りが発生する場合は、塗装前に適切な補修を行う必要があります。
また、雨漏りが発生した場合には、原因と状況に応じて適切な修理方法を選択することが大切です。